お芝居と猫と酒のある生活

大阪放送劇団の劇団員。困ったオタクです。

公演を終えました!

大阪放送劇団第65回公演 岸田國士一幕劇集 2022/11/11~13

無事に、全日程終わりました…!

ということで、今回の公演の感想という名のいろんな性癖詰めポイント自分用まとめ。

長いです…。

 

 

全体

絶対絶対これは言いたかったやつ!
3つの繋がっていないお話がおはようからはじまっておやすみで終わるの気付いた時から

うぎゃ~~~っとなってたんですがすごくないです??

 

ぶらんこ:朝

葉桜:昼

チロル:夜         

 

なんですよね。

まあこれ、演出の方には何にもお話聞いていないのであたしが勝手に騒いでいるだけなんですけどね!
オタク特有の、考察しすぎて実はそんな意図なんてなかったってなるやつかもしれないけど
まあいいんだ!自分なりのエモを見い出せたらそれでいいんだ…!(言い聞かせ)

音楽が鳴って明転してセット見えた瞬間世界観が3つともがらっと変わるの大好きでした。
転換も含めて一連を流してみたのは小屋入りしてからの稽古で初?だったと記憶しておりますので
(違ってたらすみません)そこで初めて音も照明も入ってうおおおお~~~~ってなるのは
やっぱりならではですね。

 

 

ぶらんこ

 

3つの作品の中で1番難しかったし、見てくださった方の中でも1番解釈がいろいろ生まれそうかなあと

思っていた作品。
あたしも自分の中でこうかな?って思っていることはあるけども、
それが演者のお三方の解釈とどうなっているのかはわからない!
どうなんでしょうね…?(ここで?)

あと、食べ飲み着替えしながらのお芝居って、なんであんなに難しいんでしょう。
日常普通にしていることのはずなのに。
あたしも過去何回か食べたりしながらの経験はありますが、
喉赤ちゃん世界大会の日本代表入り果たしているほどのポンコツっぷりなので
散々な結果を収めて参りました…。
日常のような普段意識せずに過ごしている時間こそがお芝居となると1番難しいのかもしれないなあと
実感いたしました…。

まあそれとは別に結局あったかくて可愛い家庭is最高!守っていこう!の精神!
自分には白樫さんのように可憐で可愛らしいお嫁さんなんて到底演じられないなって
稽古中からずっと思っていました。
あんなお嫁さんがお家にいたらあたしが旦那なら絶対ぐうたらしてしまう。
まあ何もなくてもぐうたらはしているんですが。
だって早くしなさいよって言いつつめちゃくちゃ構ってくれるじゃないですか。
天性のかまってちゃんみたいなところ、あたしもちゃんと持っているんで、
たぶん気を引きたくて作中の夫以上に気持ち悪いムーブかましそう。
ラストシーンの頬杖可愛かったなあ…。
見てるだけで一緒にニコニコしてしまった。
舞台袖で見ながら一緒に頬杖ついていたことは内緒だ!
 
この作品での1番の推しどころ。

オールバックとスーツ


です。
おわかりですかね?オールバックとスーツなんです。
聞こえました?大丈夫??もっかい言っときますね。


推しどころは、オールバックとスーツ、です。

 

嫌いな人間いる?絶対いない。
特にあたしはオールバックソムリエみたいなところもあるので、
加田さんの髪型の話が稽古中にちらと出るや否や「オールバックがいいです!!!!」と
おねだりしていました。
シングルマザーズ以来のオールバックですね。
いや~~~カッコよかったす、さすがパイセン。

 

オールバックの魅力とは。
そのきっちり固められた中でふとした拍子にぱらりと落ちる前髪にあると思うんです。
戦闘シーンなんかでもよくあるやつですね。
「くっ…!」とか言ってずざぁーーってした後のコマでぱらっ…て落ちる!アレ!!
まさに芸術!最高!ブラボー!!

加田さんの髪も回によって微妙に違っていたのですがまあどの日も高得点出していましたけど、
最後の回が1番得点高かったですね。
前髪も落ちりゃあいいってもんじゃなくて、多すぎても少なすぎても駄目だし落ちる位置もあるんです。
センターよりかはセンター寄りの横がいいしあざとすぎてもいけないし…。
それらを全て加味しての1番は最後の回でした。対戦ありがとうございます。

スーツも過去の劇団公演を思い返してもあまり見てこなかったような淡いグリーンのスーツで、
綺麗な色でした!あのスーツ大好き!
 
そういえば同僚くんは蝶ネクタイ案もあったのでそっちも見たかったんですけどね…
叶わなかったですね…残念…。
いくら知った顔とは言えあんなにずかずか家の中入って来られたら
あたしが妻だったらブチ切れてますね~~~笑
まあそう思わせないのが同僚くんの魅力なんだろうなあ。

 


葉桜


超絶個人的なお話になりますが、大昔にこの作品を劇団で勉強させていただく機会がありました。
が、その時は正直ちんぷんかんぷんでした。
そして当時はやっぱり娘目線で読んでいた覚えがあります。
お母さんのばか!なんでわかってくれないの!って思っていたんですが、
今回葉桜の稽古始まってから気付いたんです。
母の気持ちの方が今はわかるかもしれない…!
すごいですね…これが…成長…!いや、老i(筆跡はここで途切れている)


順番的に2番目のお昼のお話ですね。
ゲネで唯一前から観ることができたのですが、明転してセット見た瞬間ぶっ倒れそうになりました。
あまりにも「好き」すぎる…!!!
シンプル故に丸窓とその向こうの緑があまりにも映えていてすご~~~!!!と
ずっと心の中で拍手していました。


そしてわたくし、このお話でめっっっっちゃくちゃ好きなシーンがありまして。
好き過ぎて稽古中もそこに来ると作業の手を止めて見てしまっていたりしていたんですけど。
娘ちゃんがお母さんに向こうの家を出てからどうしたの?って聞かれた後のところ。
「あの、トンネルのやうな青葉ね」ってその時のことを語るシーンなんですけど。
もう、娘ちゃんがあまりにも可愛くて可愛くてほんとにあそこ勝手に「成長したのね…」っていう
謎目線になってしまって、稽古場で見ていたときからうるうるしてしまっていたんですよね~~~。
まじで自劇団の稽古見て泣くってどういうこと??って感じでかなり痛いんですけど
なんかめちゃくちゃぐっときちゃうんですよね。
あそこしかも文章だけ見ても詩的で幻想的なのに、音楽が入ったらそんなんもう、ねえ。
号泣ですわ、そら笑
とてもロマンチックで大好きなシーン。
ほんで娘ちゃん2人がまあ可愛らしいので様になることなること。


しかもWキャストの醍醐味と言いますかね。
ここのシーンの最後のせりふが明確に2人で違う!の!!
もう、そこが。そこが!!!(咽び泣く)
ちゃんとそれぞれの娘ちゃんでいるからこその差だと思うので、
そうだよね!そういうことだよね!お芝居っていいよね!って本当に様々なことを思ってしまいました。


そしてその娘ちゃん2人ともが今回衣装班で一緒にお仕事してくれたので、
あたしは可愛い女の子を2人も囲えて幸せでした!やったぜ!

 


チロルの秋


打って変わって冬も近い夜のお話です。
和風から雰囲気が一気に逆になって、セットも何もかもが変わりまして。
幕間の転換なんかもいろいろ大変でして。
食器や食べ物やあれやこれや…。
小道具班や男性陣の皆様方がすごかったです。
「ここで転んでガチャンパリーンて音鳴ったらどうしよう…あたしだったら絶対やらかしてしまう…」とか
縁起でもないことばかり考えてしまうのをやめたい…。


チロルはもう…なんですか?この…何?
素敵過ぎましたよね???(語彙力)
もう初見で読んだときからウワアァ~~~やられた~~~~~~って家で大の字になっていたのですが
実際に先輩方が稽古されているのを見たらその熱量ですとかいろんなものに圧倒されてしまって…。
色気たっぷりのお話でした…ご馳走様でした…。
大人2名とエリザの無邪気さの対比がよかったなあ…。いいなあ…チロル…。


たぶん全お話通していっっっっちばん好きなのがこのチロルのラストシーンなんですけど、
ここもなんでかもう稽古中からよく泣いてしまいましてね!
なんですか?この…ねえ何!?(逆ギレ)
エモさの集中爆撃がすごかったです。
チロルの稽古は仕事と重なっていたりしてなかなかちゃんと見れなくてそれがもどかしかったのですが、
やっと見れた稽古ごとに皆さんのお芝居が変わっていて全部見逃したくなかったのに…。
頼むからどっかで今すぐ見逃し配信してくれ…課金ならいくらでもする…。
アマノさんの背中向けてのおやすみなさい、で振り返らないステラ様。そして1人残されるアマノさん…。
思い出すだけでかなりの致命傷です…やばい…。
あれほんと稽古中いろんなバージョンあって全部エモかったです。


ちなみにチロルのお衣装はあたしが加工したものがいくつか紛れ込んでいたりして
それがまたちょっと誇らしかったんですよね!
大した加工じゃないのに「天才!やばい!売ってるみたい!」と大騒ぎしていた件に関しては本当に申し訳ないと思っております!

写真2個だけあった!

 

 

 

⇒ステラ様のお帽子

黒いレースでヴェールを取り付けました~~!

途中でヴェールを上げるお芝居があるのですがそこまでは下りたままなので、

もう少し目が見える方がいいよねとか、ヴェールを上げたときに変な広がり方をしたら嫌だとか、

色んな布を試したりつけては外しつけては外しを繰り返しなんとか本番の感じになりました!

かなり良い透け感ですよね…。

ヴェール界のあたしの推しです。

 

 

 

⇒エリザさんのベスト

チロリアンテープがあるよという話になってすぐさま買ってきました🥰🥰

まあこれも縫い付けただけなんですけど、出来栄えがあまりにも元々売ってたかのように

おさまってくれたので、「神は…あたしか…?」とほざくまでになってしまいました。

恐るべしチロリアンテープ。

ありがとうチロリアンテープ。

 


最後に


衣装としても役者としても大変勉強させていただいた公演でした。
なんでしょうね。
なんだかこの公演はずっと何かしらにときめいたり好きだったりギュッてなったり
いろんな感情がぐるぐるしておりました。
カテコって自分がお客さんで舞台観に行っても感情1番爆発する瞬間じゃないかって思うんですけど、
袖から見るカテコってまじで特権中の特権ですよね。
お客様の拍手を聞いて演者のみなさんのお顔見て良かったあ~幸せだなあ~ってぐすぐすしちゃいます。
皆さんと一緒に公演を最後まで走り抜けられて本当によかったー!!


また次に向けて鍛錬に励みます。
1個でもできることを増やす!


観に来てくださった方々、スタッフの皆様、演者の皆様、本当にありがとうございました!